事例紹介

売上管理および集客をクラウド化・Net化により売上UPした老舗洋食レストラン

支援前の状況

先代が作った大きな負債を受け継いだ3代目。改革進めるも売上UPに頭を悩ませる

 M社は創業から50年以上の老舗洋食レストラン。先代社長が無理な店舗拡大を行ったことが原因で、債務超過に陥った。資金繰りに窮し、出口が見えない状況になった時、現社長(先代社長の長女)が会社を引き継ぐことになった。現社長は、原価管理の徹底、店舗現場のサービス向上、提供メニューのブラッシュUPと、次々と改革を進めた。しかし、先代が行った店舗拡大を本店1店舗に縮小したこと、過去の負債の大きさもあり、P/Lでの過去負債を返済するには、相当の収益UPが求められる状況であった。レストランへの集客には、地元のフリーペーパーへの広告掲載、既存顧客へのDM郵送とアナログからの脱却ができていなかった。また、売上分析が全く行われていなかったため、単価UP策が具体化できていなかった。

支援した内容

PR手法と管理業務をNet化。コストミニマムで売上拡大を支援

  • レジをクラウドでのPOS化後、売上分析を行い、人気メニューをPOPにて店内テーブルに掲示。顧客のメニュー選びの基準を価格だけではない、新たな選択基準を提供。また月次での売上詳細分析から、新メニュー・新サービス導入に向けてのミーティング実施。
  • SNSを利用した、顧客管理および来店時のポイント付与の導入
  • 年に1度の「おせち料理」販売を既存販売ルートである百貨店等だけに頼らず、自社ECサイトを立ち上げ、直販開始

結果

顧客情報および売上情報をデジタル化でき、集客コストを大幅減少へ

  • 各テーブルに人気メニューランキングを設置したことで、ランチ営業時間に、ディナータイムの高単価メニューの注文が増え、顧客単価が上昇。コロナ影響を受ける直前まで、対前年売上を毎月上回る結果となった。売上分析をデータを元に行うことで、新サービス導入等の判断を客観的に行え、現場への説明も根拠をもって実施することで、協力を得られた。
  • LINE@を導入したことで、来店された顧客へのイベント告知、新メニュー告知、新サービスの告知が1度の配信で行え、アナログ広告の撤廃が行え、広告費の大幅削減となった。直近でのフォロワーが1,150名となっている。もしDMハガキでの情報発信となれば、同人数へのアプローチにかかる1回の費用は、63円×1,150名=72,450円 導入したSNSの月額固定費は5,000円である。
  • おせち料理の販売を百貨店のバイヤーに依存してきたが、自社での営業も並行してECサイトでの販売を開始した。初年度から150万円の売上実績をマークした。百貨店での販売と比較すると、手数料率で約8%の収益改善となり、今後も直販比率をUPする目標を掲げている

■ご相談者の声

苦手分野であるデジタル化を全て任せられたことで、負担が大きく軽減した。これまで感覚的に掴んでいたことが具体的数字に置き換わったことで、経営判断を自信もって出来ることに。Net販売では、顧客の声が直接届くことで、事業を続ける励みになっている。